2018.4.7

ARAKAWA DESIGN CREATIVE JAM

ARCHIVE #11

2018年4月7日のADCJ第11回は、初のレギュラー企画「傍らに映画を」を放送しました。星井さん、中村さんと共に、映画の魅力を語り合いました。

MC  時刻は午後7時をまわりました。今月から第1土曜日、そして、今までも第3土曜日はそうだったんですが、荒川デザイン・クリエイティブジャムをお送りいたします。今日は4月に入って第1土曜日になりますので…荒川さん、今日はどんな風になるんでしょうか?

荒川  企画は初めての企画ですけど、今までは第3土曜日1回でしたが、(ラジオの)スポンサーにアンノウさんも加わったということで、第1土曜日と第3土曜日の夜7時、月2回に拡大しました。ありがとうございます。
MC  この番組は株式会社アンノウの提供でお送りいたしまーす。

荒川  いつもメッセージを募集してるんですよ。ミヤラジのアプリとメールで。773@miyaradi.comでメッセージを送ってもらえるとすごく嬉しいです。毎回ただメッセージを下さいねっていう言い方だったので、(視聴者の方が)何を送っていいか分からないかなーとちょっと思ってたので、第1土曜日は映画がテーマなので、今日お話する映画はこの後、紹介するんですが、メッセージとかで、最近見た面白かった映画とか、語ってほしい映画とかのタイトルとかをメッセージで送ってもらえたら今後の糧にもなるなーと思って、募集しています。

MC  そうですね、今のはとってもいいアイディアだと思います。
荒川  それと、(番組の)オリジナルステッカーが2種類ありまして、ミヤラジのロゴの入ったステッカーです。欲しい方は(メッセージに)住所を記載してもらえると送ります。あとは、Facebookの方にメッセージを送ってもらっても大丈夫です。

荒川  今回映画の企画ということで、(この企画の)コンセプトというかキャッチコピーは、「観た人も、観てない人も、また観たくなる」です。1回観た人はもう一回観よう、見てない人は初めて興味を持ってもらう。0を1にする。

MC  ラジオのこの番組を聴いて、もう一回見たくなったよっていうメッセージをもらえたら最高ですよね。
荒川  理想はツタヤのレンタルが、次の日はその作品が全部借りられてるっていう…。
MC  なるほど。すばらしい基準ですよね。(笑)
荒川  で、ゆくゆくはうさぎやさんにスポンサーになってもらってコーナー作ってもらって紹介した作品がそこに置かれる…(願望)。あ、企画の前に紹介しないといけなかった。(笑)

星井  遅い!いつも前フリこんなに長いんですか?(笑)
荒川  レギュラーパーソナリティーの星井友香理さんをお呼びしています。よろしくお願いしますー。
星井  お願いしますー。
MC  自己紹介を!
星井  宇都宮メディアアーツ専門学校の建築とインテリアデザイン科があって、担任を職業でやらせていただいております。星井友香理と申します。よろしくお願いします。この番組を通して面白かったとか、映画の意見(メッセージ)もらえると嬉しいですね。

荒川  トーク企画のタイトルはなんでしたっけ?
星井  はい、「傍らに映画を」ということで、生活の一部に映画があったらもっと生活が豊かになるかなーっていうことでつけさせてもらったタイトルです。映画は疑似体験ができるものになっているので、一人ひとり感じ方とか、女の子だったらメイクとか部屋のインテリアとか。男の子はメカとか怪獣とか、そういった一つひとつのカテゴリーに共感したりしてもらって生活の中に色んな映画を取り込んでもらったり、音楽を通してこの人とこういう話してみようとか、話のネタにしてもらえればなーと思って企画させてもらいました。月一回やらせてもらいますのでよろしくお願いします。
MC  よろしくお願いします。「傍らに」っていうところが生活の中にしっかりいれていただいてという感じなんですね。
星井  そうなんです。身近に映画を。よろしくお願いします。

荒川  今回紹介する映画が2本あって「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とジブリの「耳をすませば」で今日はしゃべろうかなーと思っています。中村さん「オール・ユー・ニード・イズ・キル」って観たことあります?
中村  これ、テレビのコマーシャルで見ました!よく(CMに)入ってましたでしょ?
荒川  え?どうだったかな?わからない。(笑)
一同  (笑)
中村  トム・クルーズが疾走してるシーンとか。そういうのはテレビでやっていて。で、声優が結構好きなので観ないといけないなーと思ってたんです。
荒川  メカメカしい感じとか、見た目はそういうSF映画的なんですけど、意外と人間ドラマというか、メカがどうこうではない話ですよね?
星井  はい、全然違いますね。最初SFだと思うんですよ、で観て45分くらいなると全然違う展開に引き込まれていくっていうのが面白くて、ちょっと気が晴れたいなとか、水曜日とか、週の半ば仕事に疲れて気分転換したいなーって時にオススメの映画になってますね。戦闘シーンはもちろんカッコイイんですけど、そうじゃなくて色んなヒューマンストーリーが折り込まれてるのがこの映画の特徴です。

荒川  設定が面白くて、ループものなんですよ。ループもの、分かりますか?
MC  ループもの、っていうことは一回転してまた戻ってくる感じですか?
星井  あ!そんな感じそんな感じ!
荒川  話が、ある一定地点を繰り返す感じ。朝が来て夜になって、気づいたらまた同じ朝になってる…。この作品もそうなんです。でも最初からループしてる訳ではないんですよ。そのトム・クルーズがループしてる訳ではなくて、最初は世界が「ギタイ」っていう宇宙人に襲われてる感じなんです。どうやっても(宇宙人に)勝てないっていう状況がいきなり始まるんです。最初から、急に何?って感じで、何だか分からないけどピンチから始まって。で、トム・クルーズ自体は戦地で戦っている訳じゃなくて、戦場の兵士を雇い入れる広報担当、コマーシャル作ったりとかやってて。それで、デッカイ殲滅作戦が翌日に迫ってる中で将軍に呼ばれて話をして、「現地に行って映像とってこい」みたいな事を言われるんです。でも、トム・クルーズは普段はミッションインポシブルとかカッコイイ無敵なアクションをやる感じなんですけど、(この映画の冒頭の)トムは「いやいやいや…」ってヘタレなんですよ。「行くわけないじゃないですかー!」みたいな感じで期待を裏切るんですよ。どうにかして戦場に行くのを逃げようとするっていうところから始まるんです。だから観ていて「あ、トムどうした?」ってなりますよね?
星井  なりますね。(笑)めっちゃイライラします。「なんだー、これが主人公でいいのか?」ってイライラなっちゃいます。
MC  それって女性から見てどういう風に映るんですか?
星井  アクション映画自体、女性はあんまり観ようと思わないんで、今までのトム・クルーズがそうだったとか関係なしに「このヘタレ…」って思います。戦場に行きたくないからあの手この手で将軍に言うわけですよ。「自分は広報で入ったんだから行きたくないです」とかで、観てるこっちが「早く行けよ」ってなるんですけど、概要的にはそういうところから入って、半ば強制的に戦場に行っちゃうんですよ。
荒川  気づいたら戦地にいるんですよ。
MC  一気にそのシーンに行くんですか?
荒川  始め襲われて、暗転してから次のシーンはもう戦場なんです。

星井  その後に「ギタイ」って呼ばれる宇宙生命体を、殺すというか自爆した時に一緒に共倒れするんですね。その時に青い血を浴びるんです。それが後ほどキーワードになってきて、その血を浴びた瞬間、死んだと思ってたのに、ある日のある時間にもう一回タイムループし始めるという。
MC  あ!それでですか、なるほどね。
荒川  観てるほうとしてはまだわかんないんですよ。何で(あの時間に戻ってるのか)?ってなるので、観てる人もトムとだいたい同じ気持ちになるんです。
MC  面白いですね。自分がトムとその時点で同じになってるって。
荒川  まずは冒頭の説明も最小限になってて、困惑みたいなところからから始まって、だんだん(物語の)輪郭が見えてきたりするのもまた面白い一つです。

星井  それで、ループするっていうところで、なぜループしないといけないのか、どうして自分がその状況になるのかっていうことで、一緒に観ながら考え始めるんですね。この映画はそういった部分が面白くて、最初は「ギタイ」というSFに出てくる宇宙生命と戦うっていうところになるんですけど、(トム以外の)他の人はループしてないんですよ。他の人はトム・クルーズに会うと初対面なのに、こっちは(ループして)何回も何回も会ってるから「あれ?」っていうふうになっていくんです。だからコミュニケーションの仕方も毎回変えて、最初は自分がどう生き延びるかをヘタレのトムがひたすら考えるんですが、その中でリタという女性に出会うんです。リタはこの戦争の前の戦争で英雄と呼ばれた女性で、そのリタとの出会いがどう展開していくのかというところなんです。この映画は最初はSF映画で、「どうギタイを倒していくか?っていう話だったのに!?」っていうころからハマっていく話なんです。

荒川  観ているうちに色々気持ちも見方も変わっていく。設定としてはループしているので2日くらいしか経っていないのに話は進んでるんで、そこはすごく面白いです。トムの中で色々な経験を踏んで、A地点からB地点に行くと敵の攻撃を避けられるとか、C地点に行くためにはどうしたらいいかっていうのを、ループする中で模索するっていうのがだんだん分かってくるんです。ループすることが経験を得ることになって。ただ、周りはループしてない。同じことを繰り返す人たちの中でトムだけが経験を得ていく。で、敵も経験を得る能力があるので、人間も勝てないんですよ。敵もループ機能を持ってる。敵も、人間の作戦が「こう来るなー」っていうのが先読みできるっていうのが分かってくるとだんだんピンチになっていく。
星井  そうですね。最初トムは自分が生き延びるために戦うんです。リタっていう女性に会った時は、自分が生き延びるためにリタをうまく利用して生き延びる道を、ひたすらループ、ループを通して、何回も何回も違うやり方で試すんですけど、だんだんリタに恋をしていくというか気持ちを持ち始めるんですね。リタとは何十回、何百回見てるから好きになっちゃう気持ちも分かるんですが、彼女をどう思っていくかで、だんだんトムの顔も変わってくるんですね。だんだん顔つきがちゃんと男性に、凛々しくなるんです。ここはぜひ観てほしいです!(笑)

荒川  ただ、欠点があって、血の中にループ機能が存在してるんです。だから、怪我をして輸血とかすると機能を失われるっていうリスクがあるんです。それを、リタは一度経験してるので、怪我するんだったら死ぬっていうトレーニングをするんですが、腕が折れたり背骨が折れたり訓練の中であるんです。けど、病院に行ったらループ機能がなくなっちゃうからリタが(トムを)殺すわけです。冷酷な感じで。(死ぬとループするから。)

星井  リタはその力を持ってたんです。その話が中盤に入ってきます。リタはトムが何回もループできるように何回もギタイと戦えるように訓練をしていくんです。なのでたぶん訓練所で100回以上死んでる。(苦笑)トムは何十時間、何百日死んでる、その中でどう生き延びていくかっていう話になってる。

MC  トム・クルーズがリタと逢うっていうのは仕組まれてたんですか?
星井  元々は、トムがリタに逢わないと生き延びれないっていう使命感だったんですね。英雄だし力が強いだろうと…、で会いにいっていたら「あれ?」って…。最終的には違う展開になります。最後、トムは違う行動をします。

MC  今日はネタバレしちゃうから(映画の結末は)最後まで言わないの?
星井  あんまり言いたくない。最後の最後までは…。今まで話した内容は映画の中盤くらいまでなんですけどね。

MC  SF映画から始まって心理的な描写っていうんですか?男性と女性の。それがとっても面白いですね。
星井  リタは戦争中に愛してる人がいて、その人を助けたくて何回もループしてたんですね。なので、その人が助からないって分かって絶望しかないまま生き延びてきて、そうなると人に心を開かなくなるんです。でも、トムは開いて欲しいと思ってる。あの手この手を使って、嘘も真実だと思って聞いていくんですけど、ある日、本名とか色々教えてくれるポイントが出てきて、その人間と人間のふれあいが大切に描かれてるなーっていう映画になっています。
MC  やっぱり、女性を好きになると男性はだんだん凛々しい顔になっていくんですね。動物と一緒ですよ。
星井  (笑)動物?!
荒川  (そういうところがストーリーに)如実にあらわれていますね。
星井  意外とSFって宇宙生命体と戦ってかっこいい戦闘シーンがあれば満足ってなるんですけど、そうじゃなくて人間として成長していくストーリーが観れるのが、この映画のめちゃくちゃいいところです。
荒川  通常の映画だと、最初からみんな成長していくんですけど、トムだけがループしてるんで、リタも同僚も将軍も同じ時間を繰り返してるだけだから、記憶が継続してないので、トムに対しての恋愛観も積み重なってない。トムは何百日も会ってるけどリタのほうは、毎回、毎朝、「(トムのことを)誰?」ってところからスタートするんで。
星井  でも、確かにある日、自分のことめちゃくちゃ知ってるって人が現れたらちょっと引きますよね。(苦笑)
荒川  (そういう、自分だけ知ってるっていう)アウェイ感からどう伝えていくかっていうのが、知ってるか知らないかギリギリのラインを伝えることによって、リタはトムが毎回ループしてる人だって分かってくれるんです。実体験があるので。どれくらいループしてるかループしてる膨大な数はわからないですけど。

星井  一回観ただけじゃ内容がちょっとバタバタしていて追いつかないんで、3回くらい観たほうがいいかも。
MC  確かに。
荒川  一回観て全体のストーリーを踏まえた上で、2回目観ると、ギタイの動きとか。
星井  そうですね、ギタイの動きとかキャラクター、サブキャラやモブキャラの設定までも細かくて面白いです。
MC  この映画はもうDVD出てますか?
星井  出てます。
MC  じゃあ7泊8日くらいで借りないと。
星井  そうですね、ツタヤさんでお借りいただきたい。買ってもいいくらい。タイトルは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」です。あと、一押しのキャラクターは、スーツを着るシーンがあるんですが、J分隊という先鋭隊にトムも入るんですが、みんな身軽かなと思うんですが、一人すごく膨よかなキャラがいるんです。その方はいつも全裸にスーツなんです。(笑)お尻見えてる。(笑)
荒川  風通しがいい。(笑)
MC  何だかいろんなところで楽しめそうですね。
星井  他の分隊のキャラもたってるんで、それも後の後半戦の話で出てくるので。情報の回収がうまいんですよ。元々は日本の小説が原作なんです。漫画とかにもなってるんですけど。
荒川  日本人が観ても楽しい。原作が日本発というのもまたね。
星井  ハリウッド版ということで、仕組みとか内容も見やすくなっているのかなと思います。
MC  はい、ではそろそろ曲行きますか?
荒川  今日は映画に関連した曲を選ぼうということで、宇多田ヒカルさんの「道」です。

MC  時刻は午後7時32分をまわっております。毎月第一土曜日の7時台は荒川デザイン・クリエイティブジャムで、生活に映画をということで、「傍らに映画を」をお送りしております。第三土曜日はゲストを招いてのトーク回です。この番組の提供は、ロジスティックスカンパニー、株式会社アンノウ。新たに人とモノ、文化のトータルポイント事業を展開していきます。只今の曲は、宇多田ヒカルで「道」をお聴きいただきましたー。
荒川  歌詞に「転んでも立ち上がる」「迷ったら立ち止まる」とか、ループものに共感するなーと思って(選曲しました)。道なので「一人で歩いたつもりの道でも始まりはあなただった」とか結構あてはまるなーと思って選びました。
星井  一応主題歌は映画についてるじゃないですか、でも、私とサトシさん(荒川)がこの映画に別の主題歌をつけるんだったらどれだろうってことで企画させてもらいました。
星井  CMでこの曲を聞いた時からいいなーと思ったんですが、歌詞も(映画と)あっていて、この映画を観たらぜひこの曲もセットで聴いていただけたらなーと思います。ツタヤさんだと映画とCDセットで置いてくれたらいいですよね!抱き合わせ情報みたいな。(笑)
荒川  相乗効果でいいですよね。

星井  何回観ても飽きない映画、ネットでもこの映画は評価が高いのでぜひ。吹き替え版と英語の字幕版でも観ていただけたら、ちょっと観た人には分かるシーンがあるので。
荒川  字幕版でも会話に日本語で表現されているところがあるので、チェックしてもらえたらなーと思います。

荒川  二本目は「耳をすませば」。95年のジブリ作品です。中村さんテレビで観ました?
MC  映画館で観たと思います。ジブリ結構好きで。
荒川  あ、そうなんですか!これは、主人公が杉村君っていう…
星井  違うわ!今回は杉村君にフューチャーしたいって(荒川が)言ってて…。
荒川  杉村君っていう野球部の少年がいて、どう恋愛模様を描くかっていう映画。中村さん、話覚えてますか?
星井  杉村君ってキャラ覚えてます?雫ちゃんに恋い焦がれる男の子。
MC  …違う映画観てたのかなー(苦笑)。でも猫出てきますよね?骨董屋さんみたいなお店とか。
星井  そうですそうです!地球屋っていう。
MC  あのお店素敵ですよね。あんなお店あったら行ってみたいです。
荒川  時計のシーンとかいいですよね。妖精の王女様とドワーフの王様が種族が違って、好きだけど会えないっていう時計ですよね。
星井  あのシーンは何回観てもキラキラしていていいですよね。でも今回は杉村君なんですよね?
荒川  いいですか?
星井  いいですよ。喋ってください。(笑)

荒川  今回は野球部の杉村君がいて、正確には主人公は雫ちゃんていう女の子なんですが、友人の夕子ちゃんって子がいて、夕子ちゃんは杉村君の事が好きなんですよ。夕子ちゃんは奥手なので「好きです」とかは言えない。杉村君は野球部の少年で幼いところがあって、夕子ちゃんの奥手なアピールに気づかない。で、雫ちゃんは男勝りな設定なので話しやすい。まぁしょうがないんですよ、精神年齢的な成長に男女差があって、ちょっと男友達に近い感じの女の子を好きになる時期があって、ちょうど中学生くらいか、ちょうどそういう時で、杉村君は夕子ちゃんに好かれているんですけど、それに気づかず雫ちゃんの事が好きっていう…。夕子ちゃんは雫ちゃんに相談するんです。で、杉村君は杉村君で、友達に夕子ちゃんのこと好きな子がいるので、手紙を渡して欲しいっていう。夕子ちゃんからしたら「私(杉村君のことを)好きなのに何でそんな事するの?」ってなるんです。それで、(杉村君は)雫ちゃんに相談にのってもらうんです。「俺何か悪いことしたかな?」って。すると、(夕子ちゃんが杉村君のこと好きなのに)気づいてないから雫ちゃんにすっごい怒られる。「夕子ちゃんはアンタのこと好きなのよ!」って。杉村君が「え?」ってなって、逆に杉村君は「俺は雫ちゃんの事好きなのに!」ってキレ気味になる。こういうやり取りを神社でするシーンがある。それを観ていて不憫というかなんというか不器用な感じが…。
星井  覚えてますか?そのシーン。
MC  肝心なところがちょっとね…。(苦笑)
荒川  次からは事前に映画観てきてもらおうかなー。(笑)

星井  お互いに気づいてない。杉村君も雫ちゃんも周りの気持ちに気づいてないっていう。ただ、ずっと(荒川が)言っているのが、杉村君が天沢聖司っていう雫ちゃんが両思いになる子の顔だったらよかったんじゃないか?っていう話になって、「顔じゃないから!」っていう話なんですよ。
荒川  天沢君はイケメンなんですよ。ヒーローなんです。イケメンでバイオリンを作ってて、バイオリンも弾けてバイオリン留学したいっていう、どこを切ってもかっこいい。
星井  声は高橋一生だし。
MC  そうだったんですか?
星井  若い頃の高橋一生さん。
荒川  どこをとってもかっこいい。声もイケメンだし。杉村君は短髪でシュッとした感じではなくとっつきやすいお調子者みたいな感じ。友達も多い感じなんですけど、(雫ちゃんに)告白した時に、天沢君の見た目だったら「好きなんだよ」って言ったら雫ちゃんはどう答えるのかなーて思って。
星井  ずーっと、(荒川が)言ってるんですけど、でも違うんじゃないかなーって思って。
MC  そこは男の目線と女性の目線で違うのかなーって。
星井  天沢聖司君のことを好きになるのも、告白のシーンがあるんですけど、クラス全員が見てる前で「月島いるか?」って雫ちゃんのこと呼び出すんです。そこの男気がかっこいいんです。それで、雫ちゃん的には、自分の知らない未知のバイオリンを作ってるっていう人間的なかっこいいところに惹かれてるから、顔とかじゃないんですよ。
荒川  で、杉村君と夕子ちゃんは劇中だとくっつく感じじゃないんですけど、エンドロールの時にどうなるか、スタッフロールのところで杉村君の話が完結するんです。そこはぜひ観ていただきたい。
MC  そろそろ曲行きませんか?
荒川  バンプ・オブ・チキンで「車輪の唄」です。

MC  4月から第一土曜日のこの時間は荒川デザイン・クリエイティブジャムをお送りしております。ただいまの曲は、バンプ・オブ・チキンで「車輪の唄」でした。提供はロジスティックスカンパニー、株式会社アンノウ。新たに人とモノ、文化のトータルポイント事業を展開していきます。
一同  ありがとうございまーす。
荒川  この歌もいい歌で、この映画にぴったりだなーっと。歌詞でいくと、「街はとても静かすぎて世界中で二人だけみたいだね と小さくこぼした」とか、ラストシーンまで(映画を)観ていただくと、「あー分かる!」ってなるやつです。「迎えてくれた朝焼けがあまりに綺麗すぎて」「約束だよ 必ずいつの日かまた会おう」とかこのための曲か、みたいな感じです。映画も楽しんでもらって車輪の唄も聴いてもらえると二度美味しいです。
MC  なぜ(この曲を)選んだか?っていうのを言ってもらえるといいですね。
荒川  もちろん、劇中で流れる、雫ちゃんが歌うカントリーロードもすごい素敵なんですけど、何度も聴きたくなる。(笑)

荒川  次回は、4月21日、第三土曜日7時から。ゲストは料理研究家の臼井芳美先生をお呼びして、料理本も出版されましたし、海外、上海で料理の活動もされていて、そのあたりの話も聞きたいなと思っています。あと、僕の師匠もまた来ると言っているので。(笑)
星井  またまたの登場?!
荒川  気に入ったらしくて…。(僕の)師匠もいらっしゃるということで、師匠と臼井先生とのからみっていうのも楽しみにしていただけたら。(笑)今夜の放送もアーカイブ化して文字で起こしてサイトのほうにアップしますので、楽しみにしていてください。

MC  ということで、エンディングの曲「Friend Ship(星野源)」が聞こえてきました。今週も早かったですねー。では今回のメンバー紹介を。
星井  はい、宇都宮メディアアーツの建築インテリア科の星井友香理と。
荒川  荒川デザインの荒川です。
MC  ナビゲーターは中村長司でしたー。ありがとうございましたー!また次回5月に!
一同  ありがとうございましたー。