2018.10.6

ARAKAWA DESIGN CREATIVE JAM

ARCHIVE #23

2018年10月6日のADCJ第23回は、ハロウィンシーズンに観たい一本として「アダムス・ファミリー」をピックアップしして、中村さんとしずちゃんと「傍ら」視点の映画トークを盛り上げました。

MC  時刻は午後7時になりました。毎月第1、第3土曜日のこの時間は荒川デザイン・クリエイティブジャムをお送りしております。この番組は株式会社アンノウの提供でお送りいたします。
荒川  こんばんはー。荒川デザインの荒川サトシです!
  こんばんはー、雫です。よろしくお願いします。
荒川  中村さんは前回お休みでしたね、どこに行かれてたんですか?(笑)
MC  どこだったかなー?(笑)どうしても外せない何かあったんですね。取材に行ってたんですよ。
荒川  その日だけイベントに来られるゲストの取材に行かれてたんですよね?
MC  そうなんですよ!ガイヤ・クアトロ!
荒川  え?
MC  知ってる?ガイヤ・クアトロっていう多国籍ミュージックなんです。今、ガイヤミュージックって呼ばれてるくらい…。アルゼンチンの方2人と日本人2人なんです。アルゼンチンの方はピアノとウッドベース、日本人の女性がバイオリニスト、日本人の男性がパーカッション。ヨーロッパを中心に活動されているんですけどとっても素晴らしくて…。
荒川  それのライブか何かに行ってこられたんですか?
MC  ライブが一芸館でありました。最初はリポートっていう話だったんですけど、結局マネージャーからリポートはダメだって言われて…。結局見に行って取材をしてそれを番組で喋ってっていう形になりました。生放送は出来なかったんですけどね。

荒川  (中村さん)久しぶりなので楽しいですね。では、まず最初に番組の説明をさせていただきます。荒川デザイン・クリエイティブジャムでは「クリエイティブを声で届ける」をテーマに、日々様々な表現をされているゲストをお呼びして、デザイナー視点でトークをするゲストトーク回と、「観た人もまた観たくなる」をテーマに、映画作品を独自の視点で語る「傍らに映画を」の2本柱で毎月2回(第1・第3土曜日)お届けしています。今夜は「傍らに映画を」お届けいたします。番組中に質問、メッセージをお待ちしています。ミヤラジアプリからも直接送れますし、Eメール「773@miyaradi.com」。ツイッターのハッシュタグをつけて、#ADCJででつぶやいていただいてもこちらでメッセージをピックアップします。あと、FAXだと028-666-7878です。10月になってハロウィンなので、今年やってみたいハロウインイベントなどの話も募集しています。ぜひメッセージお待ちしています。

荒川  今日は10月でハロウィンということで、「アダムスファミリー」をピックアップしようと思っています。まず、ハロウィンって言っても色々あると思うんですけど、歴史的な話だと、昔のケルト人が起源で、元々は秋の収穫を祝うお祭りだったり、お盆のように、死者が戻ってくる日とか色んな宗教的なイベントがあって…。ただ、日本だと仮装イベントっていう印象が強いかなと思うんですけど、中村さんはハロウィンの印象どうですか?
MC  僕らからすると、ハロウィンって最近(のイベント)って感じがするんですよね。まさかこんなに盛り上がるとは思っていなかったけど、今やオレンジ色に染まってますよね?(笑)
荒川  すごいですよね。どんなお店もハロウィン柄というかオレンジにかぼちゃがとりあえず置いてる感じになってますよね。(笑)
MC  日本人って何でも飛びつくと言うか…(笑)
  バレンタインもチョコレート売られたりとかしてますしね…。
荒川  本当にここ数年だと思うんですけど、爆発的にイベントが一般的になったのはディズニーランドで97年くらいに「ディズニーハッピーハロウィン」っていうイベントをやったんです。それが、仮装をしてディズニーランドで遊ぼうっていう企画だったんですって。その当時で、仮装とハロウィンがイベントとして企画されていて、そこからハロウィンと仮装がくっついていって…。今や渋谷のセンター街とかすごいですよね。「リメンバー・ミー」の死者の国みたいな…。あの人だかりすごいですよね。宇都宮とかだと何かハロウィンイベントやってましたっけ?
MC  いや〜、あんまり街中だと…、でもどうだろう?今年は盛り上がるかもしれないけど…。
荒川  オリオン通りとかでやってもいい気はしますけどね。
MC  アニメのキャラクターのイベントの時、仮装、コスプレが盛り上がるでしょ?
荒川  この時期よくあるイベントで「仮装をしましょう」っていうのがちょこちょこあると思うんですけど街中だとあんまりないんだなぁと思って。
MC  みんなあんまり仮装のコスチュームとか持ってないのかな?
荒川  でも最近結構色々売ってますよね。今日も百均に行ったらハロウィンコーナーがあって、子供が妖精になれるやつとか欲しいって言ってましたけど。
MC  結構自治会とか子供会とかでやってるんですよ。うちの自治体でも各家をピンポンして「トリック・オア・トリート」って言ってお菓子をもらって行くみたいです。家にも来たみたいだけどいなかったから徒労に終わったみたいですけどね…。
荒川  不在の時は何かドアに袋とかでお菓子をぶら下げたりしてるといいかもしれないですね。
MC  なるほど、いいねーそれ!ありがとうございます!

荒川  アダムスファミリーなんですけど、中村さん(映画を)観たのはいつぐらいですか?テレビでもやったりしてると思いますけど。
MC  一週間前くらいに観ましたね、TSUTAYAで借りて。でも途中で寝ちゃったんですよね。
荒川  えー?どのへんで寝ました?
MC  う〜ん、どこまで観たか覚えてない…。でもハンドくんかわいいですよね。(笑)
荒川  最初に寝ちゃったパターンなんじゃないですか!?
  ハンドくんかわいいですよね。
荒川  ホラーコメディーじゃないですか。なので、アダムスファミリーのアダムス家の人達はおばけでもなく妖怪でもなく人間なんですよ。ただ、根本的なところがズコーってズレてるんで、ああいう風貌だったり言動だったり、良い悪いが真逆になっちゃったりするのが、もともとアダムス家の家訓みたいなのが周りから見たらズレてるんですけど、当人たちそうは思ってない。人間は人間なんですよ。そのへんが家族愛の映画として観ると非常に理想的な部分もあるよね。しずちゃんは家族愛とかどう思いますか?
  観ていて、ちょっと善悪が違うので…、例えばウェンズデーっていう女の子がフェスター(ゴメズの兄)に「塩取ってちょうだい」ってお願いするシーンがあって、そこでお母さんに「こら、言い方が違うでしょ」って言われて、言い直して「塩くれ!」って言うんです。結構善悪が真逆なんです。
荒川  そうそう。そこだけ切り取ると、ちゃんと丁寧に言わないといけない。しつけ的な事で言うとそうなんですけど、アダムス家の中で(丁寧な言葉を言うと)それが失礼になる。丁寧に「塩取ってください」って言うのが失礼になる。「塩くれ」っていうのが礼儀正しいってなってて…。包丁を持って遊ぶシーンがあるんですけど、「遊びに行くの?」「そうだよ」「ダメよ、包丁なんか持って…」っていう会話があるんです。そこはまともなのかなーと思って観てたら、「これ持って行きなさい、これじゃないとダメよ」ってめちゃめちゃでかいナタみたいなの渡されて…。(笑)その徹底っぷりがすごくて。怪我するわけじゃないので良いんですけど…。それを観ていると、いかに普段生活していて「こうしないといけない」とかしつけ的なところが、いかに周りの目を意識したものなのかなぁって感じるわけなんです。周りとか関係ないわけですよね。もちろん周りの人に迷惑かけることはよくないですけど、自分達が「こっちのほうがいいなぁ」と思ったら、それを家族で共有して愛するっていうのが正しいことですけど、みんなやらないっていう…。こういうところが、家族愛というテーマで観ると面白い映画だなぁと思いました。でも中村さん(映画を観ながら)寝ちゃったんですよね?
MC  なんかね、ステージでウェンズデーと二人が…血がビューって出てるシーンはまだ意識がありましたね。(笑)
荒川  あ、それ中盤の乗り上がるところですよ。学芸会のシーン!あれすごいですよね。
MC  みんなに(血が)かかるんだよね?
荒川  あれも、フェスターがとれる(外れる)手とかを持ってくるんですよ。それがあるから、手を切って血がブシャーっていうシーンができるんです。そこで、周りが「逃げろー」とか「やめろー」とかのリアクションはせず、唖然としてポカーンってなる。そこは平和だなぁと思って。「帰れー」とかのヤジがそこで飛ぶわけでもなく…。アダムス家の人達はスタンディングオベーションで子供達の演技を褒めたたえる。素晴らしい。そうありたいなって…。周りの目なんかは関係ないんだよっていうのが、子育てしていて思いましたね。

荒川  ハンドくんもかわいいですけど、最初はペットっぽいじゃないですか。でもだんだん有能っぷりが出てきて、ここまで出来るんだっていうのがすごいですよね。
MC  自分の意思を持ってだんだん進化していくみたいな感じですよね。
荒川  手だけなんですけどね。
  すごいですよね。なんかハンドくんの行動力、適応力の凄さは映画で観ていただきたいですね。
MC  なんかハンドくんが道路を走っていったよね?
  走ってました。(笑)
MC  だんだん思い出してきた。(笑)
荒川  それ、何で走ってたか覚えてますか?
MC  それ、もう少ししたらたぶん思い出すと思う。
荒川  全然覚えてない。(笑)当時の撮影技術みたいなところで言うと、色々早回しを使ったり、色々お金を掛けて撮ってる映画なんです。91年なんですけど。本当にテンポがよくて、観ていて飽きない映画だなぁと観返していた時に思ってました。ではそろそろ一曲いきましょうか?
MC  この選曲はベタだけれど最高にいいですよね。
荒川  色々あってこれしかないっていう感じですね。曲終わりに言いますけど。
MC  何か言いたいことあったらメッセージお願いしたいと思います。マイケル・ジャクソンで「Thriller(スリラー)」。

MC  時刻は午後7時24分をまわりました。荒川デザイン・クリエイティブジャム。この番組は新たに人とモノと文化のポータルポイント事業を展開していきます。ロジスティクスカンパニー、株式会社アンノウの提供でお送りしております。只今の曲はマイケル・ジャクソンで「Thriller(スリラー)」でした。いい曲だねー。
荒川  ハロウィンというかこの時期で言ったらこれじゃないですか?アダムスファミリーより前にリリースされてる曲なんですけど、本当に古さを感じないというか、最高ですよね。プロモーションビデオも映画みたいな…。マイケルのPV自体が映画みたいなのが多いんですけど、「Black or White」とか…。映像にこだわるっていう姿勢が、その当時のミュージシャンの中では飛び抜けてたんじゃないかなぁと思います。それだけお金も掛けられたっていうのもあるけれど。
MC  確かに「Bad」なんかも。最初にあれ観た時はびっくりしましたね。ものすごく斬新で、排気口か何かを掴んで開けたら風がブワーって出てきたりとか…。(笑)あと、マイケルの風貌があの時ガラッと変わったじゃないですか。それとダンスも素敵だったし。ダンスの中に1人東洋系のハチマキした人いましたよね?
  ごめんなさい、私スリラーしか観たことなくて…。
MC  ダンサーがたくさんいるんですけど、その中に1人だけ東洋系の人がいるんですよ。その人が日の丸のハチマキして参加してるんです。ぜひしずちゃんも観て探してみてください。
  そうですね。
荒川  本当はもう一曲違うのを持ってこようと思ったんですけど、CDの手配が間に合わずで持ってこれなかったんですけど…。

荒川  今日はアダムスファミリーのお話をしてますけど、最初に取り立て役のおばちゃんの息子が25年前にアダムス家から失踪したフェスターに似てるっていうのが話の転がるきっかけなんです。似てるからアダムス家に忍び込んで、(アダムス家はお金持ちだから)地下にいっぱいお金があるんだろうなっていうのを狙うっていうのがきっかけなんです。そのフェスター役をやっているのが、クリストファー・ロイドさん。「バックトゥザフューチャー」のドク役をやっていた人なんですよ。
MC  えー!?そうなんですか?
荒川  そうなんです。口元とかもすごいチャーミングで僕も大好きなんですけど。知ってました?あと、ウェンズデーもかわいいじゃないですか。クリスティーナ・リッチ、当時11歳ですよ。
MC  その方はどういう役者さんですか?
荒川  「キャスパー」とか「スリーピー・ホロウ」。あとはヴィンセント・ギャロ監督の映画の「バッファロー’66」とか…。
  「キャスパー」とか「スリーピー・ホロウ」は観たことあるんですけど、その映画は観たことないです。
荒川  「バッファロー’66」はすごく面白いですよ。98年の映画かな。日本映画にもちょっと映画を受けたような、固定カメラで長回しするとか、小津さんの映画みたいな撮り方をしたり。ヴィンセント・ギャロが出演もしてるし監督もしてるんです。その映画にクリスティーナ・リッチはヒロイン役で出てます。クリスティーナ・リッチは雰囲気がいい意味で独特で、11歳の頃からゴシック系な顔をされてて…。久しぶりに観て、アダムスファミリーの11歳の頃のクリスティーナ・リッチも思い出しました。

荒川  しずちゃんはシーン的にこのシーンがよかったなっていうところはありましたか?
  そうですね、一言で言うと全部がよかったですね。テンポもよかったですし、アダムス家の世間とズレてるところ、世間と変わらない部分もあるんですけど、価値観とか善悪がズレてるところとか。あとは家の怖さ、おどろおどろしさ、フェスターの部屋とかウエンズデーのお人形とか、首を切られてて…。(苦笑)拷問機具がたくさんあったり謎の生き物が現れたり、親戚が独特だったり…。あと、後半のあたりでフェスターが相続したことによってアダムス一家が家を追い出されちゃうんですよ。
MC  そこのシーン覚えてます!
荒川  そこは起きてたんですね?!いいところまで観てるじゃないですか。
MC  みんなで門扉から家の中を観てるんですね?
荒川  そうそう、家に帰ろうとしたら、弁護士の人が中で「ダメです、所有権がないので家には入れません。この家はお兄さんのものなのではいれません。」って感じのことを言うんです。
  それでみんな追い出されて、他の場所に住み始めるんですが、フェスターと義理のお母さんが金庫を探そうと思っても、いつも探すんですけど、いいところで罠にはまって追い出されたりとか何度も繰り返すんです。朝のシーンでお母さんが「今日こそは(金庫を)見つけるわよ」って言ってフェスターは「わかった」って言いながら朝ごはんをぐちゃぐちゃにする。(苦笑)食べたかったはずのごはんなのに…。映画の最初の頃のアダムス家のご飯はすごい怖いんですよね、色が。
荒川  そうですね、初日のごはんかな?「おふくろの味だよ」って言って謎の煮物を出してくるんです。形もよくわからないし、「目から食べな」って言われるけどどこが目か分からないし、緑色のクタクタのやつをびしゃって出してきて…。
  その時点で家族は心折れそうになってるんですけど、フェスターは(アダムス家がいなくなって)やっとまともな食事にありつけたんですけど、アダムス家のほうに心が動いてるから、まともな食事なんですけど粗末に扱うんですよ。
荒川  美味しそうに見えないって言ってね。
  アダムス家が世間一般の家庭に馴染めそうで馴染めない感じが結構ありましたね。
荒川  完全に馴染めてない訳じゃないですよね。学芸会にお母さんが言った時、先生から「娘さんの尊敬する人なんですけど…」っていう話をされて、周りの友達は大統領とかいわゆる一般的な尊敬できる人を選ぶんですけど、ウエンズデーだけ、「昔魔女狩りにあった大叔母」っていうのを選んで、絵も他の子はすごくカラフルなんですけど、1人だけ真っ黒、真っ赤なんです。学校の先生も直接は「良くないですよ」とは言えないんですけど、やんわり言っていたら、アダムス家のママがウエンズデーを心配するんじゃなくて、まともな人を尊敬する同級生を心配してるんです。ほんとに逆なんだなぁと思って、観てて笑っちゃいますよね。振り切るとそれはそれでまた、魅力になるんだなぁと感じるシーンでした。中村さんそこは覚えてますか?その後は決闘のシーンですよ。
MC  そこは覚えて…。決闘のシーンは覚えてないかなぁ。
荒川  でも学芸会で血を流してるシーン覚えてるってさっき言ってたじゃないですか?あれ、決闘のシーンですよ。
MC  あ、それのこと?じゃあそこもクリアしてるわ。(笑)でも、この作者、とっても上手だよね。こっちの気持ちをうまいことコントロールすしてるよね。周りの一般人、普通の人達が受け入れていたりお互いに気を遣っているところをうまいことやりくりしながら、こちら側の気持ちをもてあそんでいるかのような風な感じがしますよね。
荒川  観ているとだんだんアダムス家の人達が愛らしくなってきて、理想像にだんだん見えてくるんですよね。
MC  僕、観ていて思ったんだけど、目で見る怖さとかそういうのとかはそんなに感じないんだけど、さっきしずちゃんが言ってた訳のわからないような食べ物。映画を観てると感情移入してるから自分が食べてるような気分になるから、自分の体の中にあんなもの入ってくると思ったらアウトでしょ?その怖さのほうがすごく身につまされるような怖さ感じましたね。
荒川  ウエンズデーが朝ごはんに紫色の何だか分からないぐちゃぐちゃのお粥みたいなやつを食べてて、ママが「じゃあウエンズデー、食べ物で遊びなさい」って言うんです。(苦笑)訳わからない。ブラックなんですけど、嫌悪感を思い起こすようなグロさがなく上手だなぁと思って。家族で観ても怖くないから観れるっていうのが絶妙な感じですよね。あの世界観は中々ですよね。「プレデター」みたいな怖いホラー映画って色々ありますけど、ホラーコメディーっていうのは最近少ないなーと思って観てました。
MC  「プレデター」も好きですけどね。
荒川  ほんとですか?じゃあまたそれも今度…。じゃあそろそろ曲行きましょうか。
  次の曲は「阿修羅サード」で「シャドウマン」。

MC  時刻は午後7時42分をまわりました。今週の荒川デザイン・クリエイティブジャム。この番組は新たに人とモノと文化のポータルポイント事業を展開していきます、ロジスティクスカンパニー、株式会社アンノウの提供でお送りしております。ただいまの曲はアシュラサードで「シャドウマン」聴いていただきました。
  ありがとうございました。この曲を選曲したのは完全にフィーリングって部分もあるんですけど…(笑)、女性と男性が交互に歌ってるんですけど、女性が歌ってる部分はアダムス家の日常のちょっと穏やかな部分、男性の歌ってる部分はアダムスファミリーのダークさをイメージしているかな、と思って選びました。あと、私が好きなバンドっていうのもあります。
荒川  自由にできるラジオ番組なんでね、(笑)ありがとうございます。

荒川  アダムスファミリーでもう一つ言いたいところがあるんですけど、ラストにハロウィンのシーンがあるんですけど、そこで子供たちが「トリック・オア・トリート」って言ってアダムス家に来るんですけど、その子供たちのコスプレが「スパイダーマン」と「キャプテン・アメリカ」なんですよ。ちっちゃい子なんですけど、もーなんか、アベンジャーズなんです!分かりますかね?最後の最後に「アベンジャーズ」が家に来る!みたいな…。「アベンジャーズ」好きとしては、(アダムスファミリーが)91年なので、まだ「アベンジャーズ」は作られてない。「キャプテン・アメリカ」は一年前なんですがまだ「アベンジャーズ」は始まってないその時期にスパイダーマンやキャプテン・アメリカがヒーローになってる訳ですよ。日本で言うとウルトラマンみたいなレベルで認知されてて、それがハロウィンのコスプレで出てくる。
MC  今観るからそういうところに気がつくんだよねー。
荒川  そうなんです。その時当時観ていたら、「スパイダーマンだなぁ…」くらいでたぶん終わりですよ。今観たらめちゃめちゃアベンジャーズ!(笑)「アイアンマン」どこかな?って見返しちゃいましたもん。(笑)
  私も探しちゃいました。
荒川  もしかしたらいるかも知れないと思って見返したんですけどいなくて、どこぞの民族みないな人はいたんですけど…。そこは映画がつながっていてよかったなーと思いましたね。
MC  そういう楽しみ方もあるんだねー。

荒川  アダムスファミリーは元々ドラマ版があって、それが映画化されたんですけど、ドラマ版に出ていた人がパーティーのシーンでちょいちょい出てるらしいんですよ。僕はドラマ版を観ていないので誰が誰だか分からないんですけど…。(笑)ただ、1人だけ髪の毛が長いキャラクターがいたの覚えてます?ちっちゃい車に乗ってきて…。
MC  あー!見たことあるね!
荒川  あのキャラクターもドラマ版に出てたらしいんですよ。二話だけ出てたキャラクターだったんですって。
MC  あれ?そのキャラクター、何か「スター・ウオーズ」に出てなかった?
荒川  いや、出てない。違います、違います。(笑)そのキャラクターは二話しかでていなくて名前がなかったらしいんですよ。なので、「イット(=それ)」っていう名前で通用されてて「カズン・イット」って言われてます。意外に、最後弁護士の奥さんと最後いい感じになるんですよ。コスプレしてラブラブで来るんですよ。あれがすごい微笑ましかったなぁと思って。弁護士の奥さんは最初から旦那さんのことを「何でこの人と結婚したんだろう」って言って悩んでたから、最後その幸せ感がでていてよかったなぁと思いました。
  イットと会話をしていて「私は人妻なのよ」って言っているのにイットが諦めきれない感じが…。
荒川  そう。「そんなの関係ないよ」ってイットは言ってるんだと思うんですけど、そのセリフが「コロコロコロ〜(音だけ)」しか言わないから…。(笑)それでも伝わってくるあのやり取り。ハンドくんの演技もそうですけど、ノンバーバルな言語を介さない演技って素晴らしいなと思って。アダムスファミリー全編を通して「認め合う」「尊重し合う」「見た目で判断しない」とか…。人間の形はしてるけどしょうもない人と結婚しちゃった奥さん。でも見た目は何だか分からないロングヘアの生き物(イットのこと)は、コミュニケーションすると、ちゃんと相談にものってくれるし、リードしてくれる素晴らしい男性なんです。見た目じゃないっていう。もうちょっとそういうところは浸透するといいなと思いますけど…。(笑)
MC  いやいや、いいですねー。明日(アダムスファミリーのDVDが)TSUTAYAの棚から消えますよ。(笑)
荒川  TSUTAYAに「傍らに映画を」のコーナーが早く出来たらいいなって思いますけど…、もうちょっと活動していきないなと思います。

荒川  あ、もうエンディングですか?早いですねー。
  早いですねー。
荒川  どうでしたか?
  いつも楽しすぎて一ヶ月に1回なんですけどやっぱり緊張しますよね、何喋ろうって思うんですけど喋りだすと止まらなくなりますね。
荒川  今日はリラックスしてたんじゃないですか?
MC  そうだよね、前回とは大分違うよね。格段の差だね。
  (笑)ありがとうございます。
荒川  次回しずちゃんが来てくれる「傍らに映画を」は11月17日。芸術の秋ということで「ダ・ヴィンチ・コード」を取り上げて話そうかなーと思っています。次回の放送は10月20日。ゲストをお呼びします。宇都宮でマスキングテープのお店「masking tape shop Art Work」をされてる皆川文さんをお呼びして、マスキングテープの自由な使い方とか、もっとこう使えるっていう話を掘り下げようかなーと。実際にモノを持ってきてもらって話せるといいなと思ってます。
MC  マイクにぐるぐる巻きにしたいですね。
荒川  デコってもいいですしね。色々自由に使えるんだよっていうのを話してもらいたいですね。今夜も荒川デザイン・クリエイティブジャム第23回をお聴きいただきありがとうございます。中村さん、しずちゃん今夜もありがとうございました。荒川デザインの荒川サトシでした。