2018.3.17

ARAKAWA DESIGN CREATIVE JAM

ARCHIVE #10

2018年3月17日のADCJ第10回のゲストは、 株式会社 CULTURE BANK STUDIO 代表取締役 松本 裕功さんにお越しいただきました。

MC  時刻は午後7時をまわりました。毎月第3土曜日の午後7時、お待たせいたしました!荒川デザイン・クリエイティブジャム、はじまります。荒川さんこんばんは!

荒川  こんばんは。(笑)第10回ですね。

MC  記念すべき(放送)10回ですね?
荒川  毎月1回なので、もう10ヶ月経ってるってことですよね。
MC  回数よりも年月というのが、やってきたなーという感じですね!
荒川  ほんとですねー!ありがとうございます。

MC  ありがとうございます。この番組は株式会社ツインズ、そして株式会社アンノウの提供でお送りいたしまーす。

荒川  今日はゲストに株式会社カルチャーバンクスタジオの松本さんにお越しいただいてます。こんばんは。
松本  こんばんはー。松本です。よろしくお願いします。

荒川  大変お忙しいところ、今日も現場から来ていただいて…。

MC  (松本さんの)ご紹介を私のほうからさせていただきます。株式会社カルチャーバンクスタジオ、代表取締役の松本裕功さん。1979年栃木県のお生まれで、大学卒業後、百貨店に新卒で入社され、色んなお仕事を担当され、販売・仕入れ・販促・イベント、こういった企画管理まで小売をゼロから学ばれました。そして、JR東日本グループの駅ナカ及び駅ビルなど、商業施設の開発・運営企業に転職。その後、地元の栃木に戻り、独立。今から2年前、2016年には大谷資料館、その脇にあるショップ、ロックサイドマーケットでディレクターとして携わられ、2017年株式会社カルチャーバンクスタジオを設立。2018年4月、THE STANDARD BAKERSオープン予定、ということで…。
松本  はい。今真っ最中で準備しています。

荒川  説明にもあったんですけど、Uターン組というか、その経緯を簡単にお願いします。
松本  はい、Uターンですね。僕、大学は東京だったんですけど、下野市の出身で、就職は栃木県で、長男なので、実家を継ぐ頭もありつつ、そんなこんなで地元に帰って就職先を探して、小売が好きだったので百貨店に入社して、その後、百貨店の衰退期といいますか、僕が入社した時はまだ百貨店全盛期、盛り上がってる時期だったんですけど、働いているうちに、自分で買うものがないっていうのがまず第一にあって、ちょっと違うなっていうのがあって転職を考え始めて、結婚するタイミングでもあったので、もう少し自分なりに成長できるところで働きたいと思って。で、当時JRが駅ナカの開発を進めていて、やっぱり駅って利便性がいいじゃないですか。で、そんな中で商売を始めるってことの恐怖心みたいなものと優位性を感じて、ここで勉強してみようってことで転職をして、内定もらって通ってました。

MC  (松本さんのお話を聴いて)さっき買いたいものがないっておっしゃられたのが、すごく分かるなーって。あのフレーズのところがすごく分かるような気がするんです。もうひとつ突っ込むとどんな感覚なんですか?

荒川  百貨店にある品に(欲しいものがない)ってことですか?
松本  当時20代で、20代の人が買うものがなくて、で、やっぱりお金持ちの50代・60代・70代の方が(お客さんとして)多い施設じゃないですか。で、かたや駅ビル、例えば当時で言うとルミネとか、ああいうところは真逆で、20代・30代。で、今後高齢化社会を迎えて行くにあたって、若い世代っていうのがどんどん離れていくだろうっていうのもあり、それで、違うところで商業を勉強したいっていう意味で転職しました。

荒川  まぁ、切実というか…気持ちとしては…。

松本  でも楽しかったですよ。百貨店の仕事もすごい楽しみながら。私、あのー、自由人なので(笑)、結構好き勝手やらしてもらってましたし。
荒川  その頃から自由人?
松本  はい、自由人でした。(笑)

荒川  同い年ですよね?僕も1979年生まれ。何月生まれですか?僕11月です。
松本  9月です。

荒川  アツいんですよ、1979年生まれ。(笑)
MC  そうなんですか?
松本  これからますますアツい。
荒川  今、脂が乗ってる。
MC  確かに、今現在、一番支えてる年代ですもんね。
荒川  そうです、40手前で、色々出来るしやれる世代。
松本  がんばらないと。
MC  宇都宮にこういう人材にいていただけるっていうのはいいですねー。

荒川  松本さんは、東京でもお仕事されてるんですよね?そのライフスタイルのバランスってどんな具合なんですか?
松本  実際、栃木の仕事っていうのは、僕の仕事の割合でいうと2割くらいなんですね。で、東京が8割。先ほど話にあったロックサイドマーケットをきっかけに少しずつ栃木に関わることが増えてきたので、ほんとここ2年くらい。それまではほぼ、宇都宮の駅ビル以外は一切関わってないくらい(栃木とは)無縁な仕事をしてました。(笑)

荒川  じゃあずっと(東京に)通ってらっしゃったんですね。
松本  そうですね、定期を買って毎月通ってました。

荒川  ちなみに東京ではどんなお仕事を?
松本  東京では駅ビル、駅ナカとか鉄道関連の商業施設、あとは百貨店とか、商業施設の開発、コンサルティングみたいな仕事をしています。たぶん特殊業なので、栃木県で(この仕事と)かぶることはないかなと思います。(笑)

荒川  (笑)
松本  仕事を説明するのが難しいっていうのはあります。
荒川  モノ作って売ってとかでもないし、いわゆる一般的なコンサルティングとはまたちょっと違うので、場所づくりとかも、色々知ってる人でないと共感しにくいのはあるのかなーと思って。何か存在として、松本さんの存在って要るんだなーってみなさんも存じている感じなんでしょうね。

MC  一つ質問いいですか?百貨店時代の経験知識、そういったものは、現在どのように役立っているんでしょうか?
松本  百貨店での知識…。そうですね、自分で仕入れて売り切るっていう小売の基本の「き」みたいなところから、人と接することというか、どうすれば売れるのかとか、頭で考えながら行動に移して、お客様一人ひとり個性も違いますし年齢も違う中でどういう風に対応していくかっていうのを、百貨店時代は勉強できたのかなと思います。

荒川  色々糧になってる感じですね。その時思ってたこうしたいなぁ…とかを。まぁストレスとかもあったとは思いますが、それらを今、色んな場所とかマッチングさせて解消させて提案しているのかなーって思うんですけど。
松本  組織が大きいですからね、百貨店は。

荒川  今までは独立されて個人で仕事をやられてて、会社を立ち上げられた経緯というか、思い、ビジョンを教えて下さい。
松本  個人で丸5年、ちょうど5期迎えて、社会的にというか世間的に目を気にするようになって、あとは、少しずつ事業が大きくなってきて、個人でやってるよりは一度、法人化して、もう少し事業を拡大してみようというのと、今度、大谷で始めるベーカリーレストラン、その為に法人格として、ここを開発して運営して行きたいということで、それもあって、ちょうどタイミングよく丸5年迎えたところで法人にしました。

荒川  ご苦労とかは?
松本  今ベーカリーレストランはトレーニング中なんですけど、人を雇用してその雇用を守るっていうのがやっぱりすごい大変だなーって思いますね。今まで個人でやってたので、性格もすごく自由人なので、周りを気にせず好き勝手やって家族を守っていければいいやっていうスタンスだったんですけど、これから守らなきゃならないというか守るものが増えて、それが一番大きな違いですかね。まぁそこにはまだ慣れてないですけど、やってみて慣れていくしかないのかなーって思ってます。

荒川  今、そのTHE STANDARD BAKERSがオープン間近ですよね?どれくらい前から準備とかはされてたんですか?
松本  1年ですかね。ちょうど物件見に行ったのが1年前くらいですかね。去年の冬に見に行って、そこから即物件借りることを決めて…。元々モデル店舗があったんですよ、こういうお店をやりたいなっていう。僕自身料理人でもないですし、パンを作れるわけでもないので、飲食店がやりたかったかっていうと、別に興味もないですし、やりたいとも思っていなくて…。ただ、こういうお店があったらいいなっていうのがモデルとしてあったので、それをどこでやろうかと思った時に物件見に行って、ここはそれに近いカタチになるのかなっていう感覚ですね、嗅覚というか。(笑)
荒川  (場所を)探してはいたんですね?

松本  探していたというか、ロックサイドマーケットがあって、そこの補填機能として飲食の大きな店舗が必要だと思っていたので、それをこの場所なら賄えるかなって思って借りるって決めた。で、借りた後にどうしようっていうことで、色んな人に相談して、その組織・仕組みを作って今に至ってるって感じです。

荒川  そうなんですね。さっき補填するっていう話があったと思うんですけど、それは何かロックサイドマーケットを作ってみて、何か(思うところが)あったんですか?

松本  ロックサイドマーケットはカフェって言われてるんですけど、僕らの中では物販に力を入れていて、栃木のモノづくりを伝えるお店としてあそこを運営してるんですね。で、カフェというのは補填機能で、来た観光客に対して軽食を出す程度で食の機能は賄っていなんですけど、設備の関係でしっかりしたレストラン機能が持てないので、観光地に行ってゆっくり食事してっていうのが時間を潰すためには必要じゃないか。それで、大谷にはそういうおっきなレストランがないので、食の機能を補填する意味で、ベーカリーとレストランをやろうっていうふうになっちゃいました。

MC  大谷の中で完結するというか…、だから大谷の中で(飲食店を)つくられたんですね?場所とかオープンの日にちとかはもう告知されてるんですか?

松本  はい、もう告知してます。新しいお店は大谷市営駐車場の道路を挟んで向かいになります。
MC  じゃあ、ロックサイドマーケットからも近いし十分に回遊できる範囲ですよね。

荒川  オープンはいつですか?
松本  4/18(水)です。ちょうど来週からレストランは仮営業を始める予定で、来週の水曜祝日もしくは土曜日にはレストランで仮営業を始めて、4月からベーカリーを仮営業始めて、4/18にグランドオープンですね。で4/14・15にレセプションパーティーという形で、一般の方も入れるようなカジュアルなレセプションをやる予定です。
荒川  僕もレセプションお邪魔します。
松本  ハガキありがとうございます。(笑)

荒川  中村さんはどうですか?栃木に住まれてて大谷のイメージって?
MC  大谷はとにかく財産ですね、宇都宮にとっては。私も東京の生まれ育ちで、ここを終のすみかにしたんですけども、親父お袋が来た時にまず連れて行くのは大谷です。宇都宮市としても観光資源だっていうことで全面に出してますし、将来的にはLRTだとか、まだ分かりませんけども、目のつけどころは素晴らしいんじゃないかなと思いますね。

荒川  元々、大谷との縁、きっかけはなんだったんですか?
松本  大谷との縁はやっぱりロックサイドマーケットですね。ロックサイドマーケットの経緯は僕の古くからの友人が資料館のオーナーさんと好意にしていて、私の友人が小売業とか飲食系の人間ではなくて、元々一緒にやりたいっ思ってた事業があって、それを表現する場所をどこにするかっていう話で資料館の横の場所の話を振っていただいて、それからここがいいんじゃない?ってことでやり始めたんです。それが縁ですね。

MC  荒川さん、そろそろブレイクしましょうか?
荒川  そうですね、曲紹介お願いします。
MC  松本さんセレクトでbirdで「DOORS」です。

MC  時刻は午後7:24をまわっています。毎月第3土曜日の午後7時は、荒川デザイン・クリエイティブジャムをお送りしております。今週はゲストに、株式会社カルチャーバンクスタジオ、代表取締役の松本裕功さんをお招きしております。只今の曲は、松本さんセレクトで、birdで「DOORS」をお聞きいただきました。

MC  それでは、スポンサーをご紹介したいと思います。この番組の提供は株式会社ツインズと、人とモノと文化のポータルポイントを支援するロジスティクスカンパニー、株式会社アンノウ。物流業を中心に押出し圧延工場の特殊作業を行っている会社です。今後は新たに、人とモノと文化のポータルポイント事業も展開していきます。ということで、この2社の提供でお送りしております。

荒川  ありがとうございまーす。スポンサーあっての番組ですね。この後、(株式会社アンノウの)代表の安納さん、今タイのバンコクに行ってらっしゃって、電話でラジオにご出演していただけるということで、あと4分くらいでスタジオに(電話が)かかってくると思うので、掛かってきたらお話をしていただくということで。

MC  荒川さん、今(タイは)何時くらいなんですかね?
荒川  さっき喋ったら、(タイのほうが)2時間先みたいなんですよ。なので、今(現地は)9時半くらい。
MC  じゃあまだ生活時間ですね。

荒川  安納さんとの出会い(のきっかけ)は?
松本  安納さんとは、奥様の道さんがツインズの取材で、ロックサイドマーケットに来ていただいて…
荒川  (雑誌の)ツインクルですよね?
松本  あ、そうです!それがきっかけです。それから色々お世話になって、僕も栃木県内のネットワークがほとんどなかったんで、色々相談したりとかしてるうちに、ご主人の安納社長を紹介していただいて、今回大谷で始める事業に対しても、色々ご興味持っていただいて、色んな面でサポートしていただいてます。

荒川  先ほど、ポータルポイントっていう言葉がありましたけど、大谷だけではないんですけど、栃木県のホットスポットから県外であったり、色んなクリエイティブだったり人だったり、モノだけじゃないものも、ネットワークで繋げていきたいっていう思いを(安納さんは)語ってくれるはずなんですよ、たぶん。 (笑)

荒川  あ、今電話がかかってきたということで、(安納さんのことを)軽くご紹介をしていただいて、電話を(繋ぎたいと思います)。
MC  それでは、当番組のスポンサーでもあります株式会社アンノウの代表、安納泰さんからたった今電話が入ったところです。安納さんは松本さんの事業にとても共感をされて、今後互いに協力関係を築いていく、という風におっしゃっていただいているそうです。(安納さんは)現在出張でタイのバンコクに滞在されていて、現地から電話がはいっています。

松本  安納社長こんばんはー!
安納  もしもしー、今インターネットでラジオを聴いてるんですが、ちょっとタイムラグがあるもんですから、話がしづらいんですけど、聞こえてますか?

荒川  聞こえてますー!
安納  今バンコクは(時差が)2時間遅れなんでまだ5時なんですね。
一同  あー!逆だったんですね!?
安納  まだこれから飲もうかなってところです。
一同  (笑)
荒川  (ラジオを)聴いてらっしゃったんですね。
安納  すっと聴いておりました。(笑)松本さん、大変ですね。今もう佳境で頑張ってらっしゃって…。
松本  いえいえ、社長も海外からわざわざ。
安納  私はご両人とも存じ上げてて色々お話させていただいてるんですけど、今回松本さんをスタジオに呼んでいただいたということで、ぜひとも私も一言と思いまして、応援したいなーと思って電話したんですけど。
松本  ありがとうございます。

安納  松本さんは今回(大谷で)色んなことをやられてるんですけど、キーワードは人・モノ・場所・コトっていう事で、とにかく今回は大谷でっていうことで、地域活性化を非常に重要視させて事業されるということで、ぜひとも応援したいなっていうことで参加したんですけども、そうですよね、松本さん?
松本  はい、ありがとうございます。代弁していただいて助かります。
安納  大谷っていう地域は非常に魅力があるところなんですけど、残念ながら一度さびれてしまったというところなんですが、地域活性化・再生させる、新たな力になれればなーと思ってるんです。あともう一つは、ポータルポイントっていうのを、そこの大谷でやっていこうっていうのは、私は非常に興味がありまして、発信型、単純なベーカリーショップだけじゃなくて、そこからまた発信をするっていうのに非常に魅力を感じてるんですが、松本さん、その辺はどのように展開されていくんですか?

松本  はい、先ほどベーカリーとレストランの話はさせていただいたんですけども、元々、地域のポータルポイントになるような事業をしたいと思っていたんですね。で、そこに安納社長も共感していただいてご支援いただいてるんですけども、ポータルポイントってそもそもなに?って事なんですけど、人・情報とか色んな意味での、そこが拠点・ハブになってそれを拡散するような場所になりたいということで、そのきっかけというかキーコンテンツとしてベーカリーとレストランがあるわけで、大きな施設の中で色んな地域の人が交わりながら、色んな情報も交わってそれをまた自分の地域に持って帰って拡散してもらうっていうようなポータルポイント事業を一つ念頭に置いて、それを将来的には広げて行きたいなというのが、今回の大谷の新しい店舗でのキーコンテンツになります。

安納  そうですよね。荒川さんもクリエイティブなお仕事されていて、やっぱりこの仕事も一つのクリエイティブな活性化の一つになっていけばと思ってるんですが、シェアオフィスとか小規模な起業家やクリエイターが集える場所、そしてそこに集った人たちがまた新しいことをやっていただけると。皆さんは79年生まれですか?私は59年生まれなものですから、皆さんにバトンタッチをしながらそこを活性化させ、また新しい発信の基地にしてもらったら非常に嬉しいなーと思ってます。
松本  ありがとうございます。
安納  まぁそういうことなんですけど、ぜひとも、ベーカリーショップだけではなく、今後宇都宮、栃木っていうのを全世界に広げていっていただければなーと。色んな観光客も世界からもみえてるようですし。
松本  そうですね。やっぱり大谷でやる意味っていうのは、県外からの観光客、海外も含めて、そういったお客様が非常に多い中でのポータルポイント事業になるので、これを街中で、宇都宮市に住まいの方とかそういった方が多く訪れるお店では意味がないと思っているので、エリアを広げてより大きな地域で大谷をきっかけに色んな情報を知ってもらうっていうことができればいいなと思っています。
安納  まぁみんなで楽しくいい仕事をしていきたいなーと思ってますんで頑張ってください。
荒川・松本  はい、ありがとうございます。
MC  ありがとうございましたー。
安納  荒川さんも頑張ってくださーい。
荒川  はい、がんばります。ありがとうございます!

(国際電話終了)

MC  ということで、タイのバンコクからこの番組のスポンサーであります株式会社アンノウの安納泰さんからお電話をいただいて、(松本さんを応援する)松本応援団のお一人として、お電話の内容もそうでしたね。
松本  ありがとうございました。
荒川  応援してます。
松本  ありがとうございます、助かります。嬉しいです。
荒川  バッチリですね、電話の中継、話ができますね。
松本  タイムラグそんなになかったですね。

荒川  電話で(ゲストを)呼ぶっていうのも今後のヒントに。広がりますよね。ゲストのさらにゲストさんみたいな方に電話に出ていただいて語ってもらうっていうのもできそうかな?って思って。
松本  確かに。広がりましたね。
MC  この同じ時間を共有してて、場所は違いますけど、話ができるっていいですね。

荒川  ポータルポイントというか、大谷だけではなくて、県全体というところで、今高根沢とか喜連川とか色々やられてると思うんですけど、どういうカタチになればいいなーと(考えてらっしゃいますか)?まぁ盛り上がればいいと思うんですけど、盛り上がり方というか、外からいっぱい人が来る盛り上がり方と、中の人が本当に楽しくなる盛り上がり方と、中の人の気持ちが変わる盛り上がり方と、色々あると思うんですけど。

松本  自分起点で考えていて、まず自分が楽しいことっていうのが第一で、自分が行きたい場所、自分が素敵だと思う場所、カッコイイとかかわいいとかって主観でそれぞれ違うじゃないですか。だからやっぱり自分を軸に持って、自分でこれがいいな、と思ったことが受けなければ、たぶん社会的に自分の思っていることが他の人からずれてるっていうことだと思うので、たぶんこういう小売業とか生活者に一番近いところで事業している者にすれば、そこがずれちゃいけないので、だから自分を軸に置いて、自分があったらいいなとかこんなお店素敵だなっていうものをより具体化することを心がけています。

荒川  いいですよね。今どうしてもマーケティング、市場調査してっていうのが先に立って、「売れるかなー」って、ちょっと弱腰になるところもあったりするのかなーと思うんですけど。

松本  嫌になっちゃったんですよ。サラリーマン時代に、分析、分析…するじゃないですか、でも分析って結果論じゃないですか。まぁ参考にはなるけど、仮説を立てにくいというか、仮説が守られちゃうってところがあって。であれば、自分の感覚を信じてやってみるっていうところのほうが爆発力があるなっていうのが正直あって、そう信じてやってます。

荒川  いいですねー。僕もデザインやってますけど、やっぱり最初にクライアントさんと話をして「こんな感じかな」っファーストインプレッションで思うことがあって、それを基本的に大事にしてて、色かカタチか言葉かわからないんですけど、その時に方向性が出てくるんですけど、それをホントに大切にすると上手くいったりすることが多いので、感覚を大事にするっていうのは僕もよく分かる。調べてっていうよりかは最初に思ったことを(やる)。
MC  感覚ですよね。頭で理屈で考えるよりも。
荒川  信じる力みたいなのがいいのかなって思って。それが求心力になったりリーダーシップになったり、旗になったりする、それがエネルギーになるような気がしてて。感覚って中々分からないと思うんですよ。その後の行動とか言動とかっていうのが、尾ひれがついていい感じになるのかなって思って…。信じる力。
MC  松本さんのお話を伺っていると冒頭に百貨店で欲しいものはないっておっしゃったけれども、あれも、まず自分がいて、自分が好きなものでないと、というような感性は今でもずっと変わらずに持ってらっしゃるのかなーって。

松本  まぁ、自己中心的なんですね。(笑)
MC  そこが、さっきも、従業員の家族も含めて守る人がたくさんいるっておっしゃってましたけど、その間でのせめぎ合いが大変だとは思いますけど。
松本  そうですね、そこが難しいところですよね。
荒川  チャレンジみたいな感じですか?
松本  チャレンジですね。
荒川  今回、THE STANDARD BAKERSもオーナーっていうことですよね、それも今までにないポジションだと思うんですけど、その気持ちとかはどうですか?
松本  やっぱり不安は不安ですよね。いろんな不安があるんですけど、安納社長も含めて、色んな方にサポートしていただいてるんですね。サポートも色んな種類があると思うんですけど、運営面とか、後はスタッフに恵まれていて、今回ウチの店で働いてくれるスタッフ達ってすごい有能な方達が多くて、従業員の4割くらいはIターン、Uターンなんですよ。やっぱり東京でバリバリやってたちょうど同年代の子たちが出産結婚、もしくは親御さんの理由でこっちに帰ってきて、たまたまウチのHPを見て応募してくれたりとか。ものすごい優秀なスタッフ達が揃っているので、それで僕は不安が一つ払拭されたっていうか。後は、自分でできないことは人に任せる性格なので、その第一線で活躍している人達にお願いして、分業で組み立てていくっていうやり方をしてます。
荒川  プロはプロに(任せる)っていうのをしっかりやるのって結構重要で、栃木だとみんな一人でやりがちなんですよ。1から10まで。で、クライアントさんがそれを当たり前だと思っちゃってる方がたまにいらっしゃって、「これもやってくれるよね?あれも?」って…。そうなるとちょっと雑になったりするんですよ、予算もつかなくなったりするので。ちゃんとこれはプロに任せるからこういう予算ですよ、その代わりプロに任せるのでクオリティは抜群ですよっていうのを最初にプロジェクトやる時に出さないと、結果いいもの出来なくて、中途半端にお金がフワフワしちゃって…ってなっちゃうんですよ。
松本  なっちゃいますよね。なりがちですよね。
荒川  東京だとそんなことはないんですけど。

MC  そろそろ曲いきますか?荒川さん選曲ですよね?
荒川  僕が何となく松本さんをイメージしての選曲です。Alexandrosの「Kaiju」っていう曲です。

MC  はい、時刻は午後7:46をまわりました。荒川デザイン・クリエイティブジャム、今週も楽しく元気に!あっという間にもう時間にもなってまいりました。只今の曲は荒川さんセレクトで、Alexandrosの「Kaiju」でした。この番組は株式会社ツインズ、そして、人とモノと文化のポータルポイントを支援するロジスティクスカンパニー、株式会社アンノウ。アンノウさんは物流業を中心にアルミ押出し圧延工場の特殊作業を行っている会社です。今後は新たに、人とモノと文化のポータルポイント事業も展開していきます。ということで、時間も大分迫ってきましたね。
荒川  そうですね、僕が松本さんのイメージで曲を選ばせてもらったんですけど、英語の歌詞なので言葉が分かりにくいんですけど、現状に満足しないぞっていう意味の曲で、エネルギーというか、僕の中では勝手にゴジラにしてるんですけど。

MC  ゴジラ?!
荒川  ゴジラって体の中に核融合みたいなものがあって、自分で飲まず食わずで動ける生き物なんです。人間は食べて外からエネルギーを摂取して自分のエネルギーにして生きるんですけど、自分の中でもエネルギーを増殖できる核質持ってるみたいな…そんなイメージなんですよ。
MC  松本さんをゴジラ(のイメージ)に?それを受けて松本さんどうですか?
松本  ゴジラ並みの生命力はありますね。(笑)
荒川  ぴったりかなーと思って。
松本  ありがとうございます。

MC  荒川さんよりお知らせをお願いします。
荒川  株式会社ツインズさんで、毎月月刊ツインっていうのを発行してまして、4月号が今月25日に発行されるんですけど、今月の特集が益子特集で、陶器市の前なので、作家さんの情報とか、カフェの情報、ランチの情報、ラーメン屋さんの情報、載ってますので25日に月刊ツインお買い求めください。あと、第4土曜日の読売新聞にツインクルっていうタブロイド紙が折り込まれまして、以前松本さんも取材したタブロイド紙なんですけど、今度は11号で、益子の濱田庄司さんにフィーチャーして記念館の話とか歴史の話とか、バックボーンの話とか読み応えのある内容になってますので、第4土曜日の24日、読売新聞ご購読の方、ぜひ、折り込まれてるので開いて探してもらって取っといてもらえたら。(笑)

荒川  あと、告知で、ラジオが4月から月2回の放送になります。第1土曜日と第3土曜日の夜7時からで。第3土曜日はゲストをお呼びして今まで通りやろうと思うんですけど、第1土曜日はちょっと趣向を変えて、ゲストを呼ばずにレビュラーで何か企画を出来ればいいなーと思っていて。さっきも考えてたんですけど、ミヤラジのパーソナリティーさんともうちょっと話もしたいなーと思ってて、ゲストさんの話を聴くのもいいんですけど、もうちょっとミヤラジのパーソナリティーさんとのかけあいもしたいなーと思って。映画っていうのをテーマで決めて、その映画を観た人も観てない人も、もう一回観たくなるようなプレゼンを、僕ともう一人の方でパーソナリティーの方にプレゼンするっていう(企画です)。もう一人が、今メディアアーツで建築を担任している星井友香理さんっていう女性の方も映画好きなので、2人で、こういう映画はこういう観方をすると面白いよっていうのを、視点を色々、プレゼンしていく企画を4月にやろうと思ってます。ミヤラジのパーソナリティーさんはまだ誰か決まってないですよね?中村さんかどうかも分からない?
MC  私は映画に関しては中途半端な知識なので…。(笑)
荒川  映画好きな方か、映画が苦手な方か、極端な方がいらっしゃれば、聴いてる人としては嬉しいです。で、次の日のツタヤのレンタルが上がるといいなっていう。
MC  いいですねー、そういう評価の基準が。
荒川  スポンサーも増えるといいな。(笑)みなさんスポンサーになってください。(笑)(ツタヤに)コーナーができるといいな。
松本  荒川セレクトコーナー。(笑)
荒川  「傍らに映画を」っていう企画で、4月の映画は、「All You Need Is Kill」と「耳をすませば」という有名なのを2本立てでやりますので、ぜひお楽しみに。どういう観方をするのかな、って事前に観てもらえると楽しいと思います。

MC  エンディングが近づいているので、松本さんにラストメッセージをお願いします。
松本  宣伝ですが、4/18に大谷市営駐車場の向かいにオープンするTHE STANDARD BAKERSというお店です。ベーカリーショップとレストランを併設した90席収容の大きなお店になります。栃木県にはない規模感と内装も含めての仕上がりになっていますので、ぜひ一度食事をしに遊びに来て下さい。
荒川  楽しみにしています。
MC  ありがとうございます。
荒川  今夜もお聴きくださいましてありがとうございます。
MC  次回は4/7(土)午後7時でお会いしたいと思います。
荒川  新企画です。楽しみにしていてください。
MC  荒川デザイン・クリエイティブジャム、この時間は株式会社ツインズと株式会社アンノウの提供でお送りしました。どうもありがとうございました!
一同  ありがとうございました!

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