2018.9.15

ARAKAWA DESIGN CREATIVE JAM

ARCHIVE #22

2018年9月15日のADCJ第22回は、敬老の日が間近なので、「マイ・インターン」をピックアップして、稲葉さん、しずちゃんと語り合いました!

MC  9/15(土)、時刻は午後7時になりました。毎月第1、第3土曜日のこの時間は荒川デザイン・クリエイティブジャムをお送りしております。この番組は株式会社アンノウの提供でお送りいたします。
荒川 こんばんはー。荒川デザインの荒川サトシです!
  こんばんはー、雫です。第2回目です。よろしくお願いしまーす。
MC  ミヤラジからは稲葉 克明と申します。よろしくお願いしまーす。
荒川  今日は中村さんがお休み?
MC  そうなんですよ、さっきまではいたんですけど。
荒川  取材でしたっけ?
MC  リポートで出たっきり帰ってこないんです。
荒川  中村さんから昨日の夜中1時過ぎくらいに「今日は休むよ」ってメッセージをもらって…(笑)
  すごい夜中じゃないですかー!(笑)
荒川  今日は稲葉さんがパーソナリティーですね。パーソナリティーで入っていただくのは初めてですよね?
MC  そうですね、ミキサーとしては何度か…。それと、隔週この番組の録音を荒川さんにお送りするというのが僕の仕事で…。(笑)
荒川  ありがとうございます。(笑)まず最初に番組の説明をさせていただきます。荒川デザイン・クリエイティブジャムでは「クリエイティブを声で届ける」をテーマに、日々様々な表現をされているゲストをお呼びして、デザイナー視点でトークをするゲストトーク回と、「観た人もまた観たくなる」をテーマに、映画作品を独自の視点で語る「傍らに映画を」の2本柱で毎月2回(第1・第3土曜日)お届けしています。今夜は「傍らに映画を」お送りいたします。番組中に質問、メッセージを毎回募集しています。ミヤラジアプリからも送れますし、Eメール「773@miyaradi.com」。あと、FAXだと028-666-7878です。メッセージをお待ちしています。
ツイッターのハッシュタグをつけて、#ADCJででつぶやいていただいてもこちらでメッセージをピックアップします。ADCJは荒川デザイン・クリエイティブジャムの頭文字です。オリジナルステッカーのプレゼントとかもやっていますので、気軽にメッセージをもらえると嬉しいですね。

荒川  今夜なんですが、敬老の日が間近なので、「マイ・インターン」をピックアップします。
MC  「マイ・インターン」って全然敬老の日っぽくないじゃないですか?(笑)
荒川  (笑)題名はインターンですけど、映画を観た人は「ですよね」っていう感じになるんです。
MC  どっちかって言うとインターンっていうと大学生のイメージ。
荒川  あぁ、そうですね。敬老の日の話で言うと、今日9/15が元々は敬老の日なんです。ただ、祝日法が改正になって9月の第3月曜日を敬老の日にしようっていう風に2003年にかわったんです。
MC  ハッピーマンデーかな?
荒川  あ、そうです。なので、今まで9/15の敬老の日を大切にしていた人はすごい怒ってたみたいですよ。(笑)そもそも敬老の日っていうのは、休みたいとかじゃなく感謝の気持ちを伝えようっていう敬う日なので、土曜日だろうと日曜日だろうといつでもいいんですけど、ハッピーマンデーというのに絡められたのが非常に遺憾だったというのがあったらしいです。それで、月曜日が敬老の日なんですが、今日は「マイ・インターン」を取り上げました。

荒川  まず、映画の概要を軽く説明します。2015年のアメリカの映画で、主人公がロバート・デ・ニーロ扮するベン・ウィテカー、アンハサウェイがヒロイン役ジュールズという役で出ていています。で、ニューヨークのファッション通販サイトをアンハサウェイが運営してるんです。まぁ今で言うとZOZOTOWNみたいな、実店舗のないネット通販ファッションサイト。2年も経たないうちに大企業に急成長して成功した女性社長。で、そこにロバート・デ・ニーロがシニアインターン制度で入ってくる。それがきっかけなんです。それで入ってきて色んな問題をロバート・デ・ニーロの視点、アン・ハサウェイの視点で色々観ながら学びながら…という感じの映画です。この映画を稲葉さんは観たことありますか?
MC  観たことないです。しばらく前にアン・ハサウェイは主人公で何かの映画に出てましたよね…?
荒川  何ですか?
MC  …(思い出せない)。やめましょう。(苦笑)
一同  (笑)
  すみません、(何の映画か)出てきませんでした。(笑)
MC  しばらく映画は観てないですねー。ロバート・デ・ニーロは昔の映画で…。
荒川  今回は70歳のおじいちゃん役なので、見た目おじいちゃんのメガネをして優しい感じの雰囲気で出てるんですけども、まず、そもそも「シニア・インターンって何?」ってことなんですけど、会社のイメージアップ戦略みたいなところで、高齢者を雇用することで会社のイメージアップを図るっていうのがあって、アン・ハサウェイ(ジュールズ)の会社で取り入れてやろうってなったんですが、そもそも社長(ジュールズ)がめちゃめちゃ忙しいので会議とかも分刻みなんです。Web会議だったり商品打ち合わせしたり…。そんな中で「社長、シニアインターン制度がありますがやりますか?」って言われて「やるやる」って会議の中の軽い流れで言ったんでしょうね。
MC  本人はうわの空で。(笑)僕結構そういうことあります。
荒川  シニアインターンの面接の前日に「明日面接ですけど…」って言うと「え?聞いてない…」ってね。(笑)
  しかも「大学生のインターンでしょ?」「いや、高齢者のインターンです。」ってなって、「え?聞いてないんだけどー…」ってなるんです。
荒川  最初のインプレッションはそういうところから始まるんです。で、それくらい忙しいところにシニアインターンでいろんな人が面接に来るんです。面接のシーンもあるんですが、いろんなおじいちゃんやおばあちゃんがいて、そんな中で面接するんです。それで応募方法は書面とかじゃなく、ユーチューブにPR動画をアップしてメールで送るんですって。
MC  へぇー、面白い。最近ってアメリカはそうなんですか?
荒川  日本で言うと履歴書っていうのは海外はそんなにないんじゃないですか?日本くらいじゃないですか?ちゃんと書面で送るっていうのは。と思います。
  海外はそうではないんですが、PRみたいなのはあるとかないとか…。
荒川  フォーマットにこだわってないんでしょうね。だから主人公のベンも「ユーチューブ?」って感じで最初は単語の意味も分からないような状態だったんです。ただ、仕事を引退して色んな事をやる訳です。旅行に行ったり自由に生活したり、毎日スタバに通ったり、なんとか毎日色々やってみるんですけど、先に奥さんを亡くしたっていうのもあって、非常に満たされない。どこに行っても社会と交わえてないっていうのがずーっとあって、そこでインターンのチラシを見つけて応募するんです。そこで、シーンが切り替わって応募の動画を撮るんですが色々やっても満足しない。で、その中で「音楽家の引退は自分の中に音楽が消えた時、私の中にはまだ音楽はあります。」ってベンが冒頭で言うんです。結構ザワッとする感じ、情熱が消えていない、何だか熱意というかやる気を感じたなーって。それでユーチューブの動画が通って面接になるんですが、面接もいろんな部署のいろんな世代の人と面接をするんです。だから、事情を知らない部署の人が面接すると「10年後の夢は?」とか聞いちゃう訳なんです。(笑)何も考えてない、他の若い人のインターンと同じような感覚で質問して…。設定は70歳なんですけど。(笑)で、いろんな面接を経てパスするんです。コミュニケーション力が高いとか、色々あって。

荒川  出社初日シニアインターンで採用された3人くらいが集まって、1人若い大学生インターンの人もいて3人が並んでテーブルに座るんです。周りはパソコンに慣れてるので、ノート開いてiPhone出したりUSBメモリ出したりするんですけど、ベンは70歳でアナログ世代。昔のクラシックの皮のカバンを開いて電卓とか老眼鏡とか万年筆とか出すんです。(笑)
MC  あー。
  大学生のインターンとの対比ですよね。
MC  あー、なるほど。
  大学生はiPhoneとかイヤホンとか出してるのにベンは一昔前の社会人って感じの装備。
MC  一世代、二世代も前の…。
荒川  現役のときと変わらず大切にしているものでもあるんです。で、最初にベンが社長に呼ばれる時も「メールで待っててください。」って言われてずっとメールが来るの待ってるんです、一日くらい。で、やっと来るんですけど社長もめちゃめちゃ忙しいので「特に仕事ないです。」って言われちぇうんです。でもそれに対してベンはキレないんです。インターンで採用されて、メール待ってて中々こない。でやっと来た、で呼ばれたにもかかわらず、仕事がないって言われて…。普通だったら「何で?」ってなるんですですけど…。
  だけどベンは「仕方がないか」と思って仕事が来るのを自分の席で待ち続けるんです。
荒川  その謙虚さがすばらしいなと思って。それとか、ドアが開いてて「閉めますか?」って聞いて閉めて、「やっぱり開けて?」って言われたら開ける。ちょっとわがままな事を言われても「はいはい」って気にしない。思考停止で言われたことを右から左にやってるんじゃなくて、ちゃんと考えて行動してるっていうのが分かる描写がずっとあって、見ていてもイライラしない、お互いに。アン・ハサウェイの社長もベンがいるおかげでイライラしない。それが冒頭からずっといい感じなんです。稲葉さんはそういう事ってありますか?
MC  ありますねー。些細な事で結構イライラしたりするじゃないですか。(笑)
荒川  例えばどんな事が??言える範囲で…。(笑)
MC  いやいやいや、言えません。(笑)でも、僕はあんまりイライラするほうではないです。自分に近いところはイライラするんですよね。何かもどかしいというか、自分の手が動かないみたいなことあるじゃないですか。僕、昔サラリーマンをやってたんですけど、自分のグループのメンバーでも、自分に近いメンバーと、派遣の女性みたいに遠いところにいる人がいるじゃないですか。自分に近いところの人が動きが悪いともどかしくなる。
荒川  距離感ってことですか?
MC  そうそう。派遣の人がちょっと書類間違えても「大丈夫、大丈夫」って言えるんだけど、自分に近い人が間違うと「何やってるんだ」ってなっちゃう。そういうのないですか?
荒川  それは言ってたのにやらないということか、言ってないけど察してほしいと言うこと…?
MC  そうそう、自分と考えは同じだ、というかやってる部署は同じなんだから分かってほしいという感じですかね…。あーやばい…。
荒川  あー。ぜひ「マイ・インターン」を観て欲しいですねー。
MC  20年後の僕ですね。(笑)
荒川  どっちかと言うと稲葉さんはアン・ハサウェイに共感するかもしれない。一個片付いてないテーブルがあって、みんなそこはゴミ置き場と言うか一時置き場のように使っていて山のようになっていて誰も片付けない。でもアン・ハサウェイ自体は何とかしたいけど忙しいから片付けられない。毎日毎日ストレスの種みたいなものになっていて、目の上のたんこぶみたいな象徴なんです。そのストレスについてはもしかしたら共感されるかもしれないですね。そこにベンが来るんです。それがある日、朝行ったら片付いてるんです、キレイに。「誰がやったの?」って社長が言ったらベンだったんです。ベンにはまだ具体的な指示をメールで出していなかったのに、気づいたことからやろうってやりだした瞬間だったんです。しかも朝の7時半に来てたら片付いてる。
  もしかしたら6時くらいから来て、時間外労働でやってるかもしれない。
荒川  仕事が始まると、ちょうど人通りの激しいところが山になってるから片付けが邪魔になるかもしれない、その心遣いも感じるんです。
MC  へぇー。
荒川  そういうのをさらっとやる。そういうのがちょっとずつアン・ハサウェイに伝わるんです。アン・ハサウェイも周りもそれを見て…。あとは、恋愛相談にのるとか…。
MC  へぇー。
  「彼女を怒らせちゃって仲直りしたいんだけど、メールを送っても全然返事とかくれないんだけどどうしたらいいの?」っていう相談にも「ちゃんと謝ったの?ちゃんと直接言わなくちゃダメだよ」って男性社員からの悩み相談も受けるんです。
荒川  そうやってだんだんベンのポジションが出来てくるっていうのが観ていて気持ちいいですよね。
  ベンの対応は、「こうしたら?ああしたら?」って感じで押し付けがましくないんですよ。「こうしたほうがいいよ」って感じで。
荒川  高齢者の方というか全般を言うわけではないですが、ある程度の経験を経てくると、「こうすればいい」「こっちのほうがいい」とか、ちょっと上から目線になりがちというか、ちょっとマウントするような感じで言う人もいると思うんですけど、ベンの場合は業種も違うっていうのもあるので、ものすごくいろんな問題があったりしても、真摯に受け止めて目線がちゃんとその人にあってる。それぞれ社長目線だったり、平社員の目線、中間管理職の目線だったり…。それを自然にやるっていうのが素敵な感じなんです。
MC  今日(のMC は)僕じゃなくてやっぱり中村さんだったですね。(笑)
荒川  いやいや、特に中村さんをねらった訳じゃないんですけどね。(笑)(稲葉さんは)そういう意味で言ったら女性社長(アン・ハサウェイ)に近いのかな…と。(アン・ハサウェイは)意地悪しようとかじゃなく本当に一生懸命やっていて、ベンもすごく褒めるんです。社長が凹んで自信がなくなった時も「今この会社があるのは誰のおかげだ?」って言葉をかけて。そこで自然と自信が元に戻ってくる。そういうことをベンはそっとしてくれる。自然に動くってところが素晴らしい。
MC  まだまだお話続きますけど一曲いきましょうか。坂本真綾で「幸せについて私が知っている5つの方法」。

MC  お送りしたのは坂本真綾で「幸せについて私が知っている5つの方法」でした。荒川デザイン・クリエイティブジャム、この番組は新たに人とモノと文化のポータルポイント事業を展開していきますロジスティクスカンパニー、株式会社アンノウの提供でお送りしています。
荒川  ありがとうございます。雫さん、今日のピックアップの曲は何かありますか?
  この曲は「幸福グラフティー」っていう漫画原作のアニメの主題歌でして、実はこの曲ではなくて、このCDに収録されている「色彩」っていう曲が好きなゲームの主題歌なんです。で、「幸福グラフティー」の曲についてはそれまで知らなかったんですけど、曲を聞いた時に「マイ・インターン」の「幸せ」について考えたらこの曲がぴったりなんじゃないかなーと思って…。アニメの主題歌なんですけど作風とマッチしてると私は思ったのでこの曲をチョイスさせていただきました。
荒川  毎回、曲のセレクトも映画と関連づけてるんですけど、テーマソングがある映画とかでも、こっちのほうがいいんじゃないかな?って感じで提案してるんです。
MC  それにしてもこの曲タイトル長いですね。
  あえて長くて分かりやすいやつを選びました。

荒川  今日は敬老の日ということで「マイ・インターン」を取り上げてるんですけど、祖父母の家にご挨拶に行ってきたんです。で、じいちゃんが来年90歳、ばあちゃんが84歳、本当に元気でありがたいんですけど、じいちゃんの最近の趣味がウォーキングなんです。それで、すごい筆まめなんです。手帳に今日何キロカロリー食べたとか、何キロ歩いたとか、相撲が好きなんで相撲で誰が勝ったとか、株もやってるんで株でどうこうしたとか、2cm×10cmくらいの枠にびっちり毎日書いてるんです。毎日散歩してるらしいんですけど昨日も散歩に行ったんです。そしたら万歩計の電池が切れてたんです。で、帰ってきたら何キロ歩いて何歩歩いたのか分からなかったらしいんです。で、僕だったら電池を入れて今日また歩き始めればいいと思うんですけど、おじいちゃんはもう昨日何歩歩いたか何キロ歩いたかが気になってしょうがない。なので今日、電池を入れ替えて同じコースを歩いてきたんです。(笑)
一同  (笑)
荒川  それで、「ほら見てみろ、4700歩くらい歩いた。2.3kmくらい大体思った通りだ。」って満足そうにメモってたんです。
MC  昨日の欄にもおんなじ数字入れたんですか?
荒川  そうそう、何でも適当にしない、ファジーに対応しないって事の象徴だと思うんですけど、それを90歳になる年代の方がやっていて、病院とかでも先生にすごく褒められるんですって。毎日日記を書いてるだけじゃなく万歩計も使って…って話すと「素晴らしい!」って。認知症予防にもなるし、そもそも毎日何かを続けるって事自体がすごいことなので、見習いたいなって思います。
MC  確かに数字って頭使いますよね。簡単な事で言うと、例えば本を読んでて、何ページまで読んだかをしおりを入れずに覚えておく。で、次の日とか読む時に「24ページからかな」とか…。でも大体ページが100の単位とかになってくると忘れちゃう。
  ダメじゃないですか。(笑)
MC  でも、日々数字を覚えてるっていうのは頭の訓練にはなりますね。
荒川  株の表記とかも、じいちゃんはエクセルとか使える訳じゃないので、普通の大学ノートに線引いてエクセルみたいになってて表計算になっててすごいんですよ。(笑)何月何日で銘柄がこうで原価がこれでって…。
MC  それ新聞から取ってるんですか?
荒川  そう、新聞から毎日ピックアップして、プラスマイナスを毎日いくらとか書いてて、今デジタルツールが発達してるんですけど、この情報の質みたいなのって高いなぁと思って。で、ノートなんでペラっとめくるとすぐ次の月に行ったりするのが、エクセルのタブを切り替えるより早いような感じを受けたんです。だから、この「マイ・インターン」でもデジタル世代とアナログ世代っていうのが対比されてて、なんとなくデジタルのほうが便利で早くていいんじゃないかっていうのがあるんですけど、意外と固く精度の高いものを出すのはアナログなんじゃないかってだんだん気付かされるというか…。直接会って話すのもそうなんですけど、メールじゃなくて直接会って話すことが大切だったり、主人公のジュールズ(アン・ハサウェイ)のほうが、お母さんと不仲なんです、劇中すごく仲悪いんです。やっぱりその原因っていうのが、メッセンジャーとかメールでしかやり取りしてないんですよ。今日何した、明日どうするとか…。だからちゃんと会って話す大切さみたいなのがあると違うんじゃないかなと思うんですけど。間違ってメールを誤送信しちゃうんですよ、すごく忙しい時に。お母さんの愚痴とかをワ~って書いて、たぶん社員か誰かに送ろうとして、間違ってママに送信しちゃうんです。愚痴のメールを間違って直接本人に送っちゃったって。(苦笑)
  サイバー系のスタッフをかき集めてどうすればいいの?ってね。
荒川  そこも面白くて、会社のHPの動作がおかしくてズーム機能が働かないから売上が悪いから何とかして欲しいって今までずっと言ってるのに、メールの誤送信の件があった直後には、それよりもメールの誤送信を何とか消してして欲しいって…。(笑)それも分かるんですけど、自分本位の象徴で周りを気にしてないっていうのが強く出ちゃってるなぁと。そういう意味で、ベンは本当に他者本位というか、周りがどう思っていて、周りがどうしたら喜ぶかっていうのが先にあるんですよ。稲葉さんだったら間違って誤送信しちゃったってなったらどうしますか?例えば自分が同じような200人規模の社長で…ってなったら…。(笑)
MC  僕に聞かないでくださいよー。(笑)
荒川  お母さんに謝りますか?
MC  謝るでしょうねー、真っ先に。何かプレゼントとか持っていきますよ。マッサージ機とか買って。(笑)
荒川  (笑)なるほど、でもそれが一番近道かもしれませんね。実はそれが近道かもしれないんですけど、劇中だとまだアン・ハサウェイ自身がそれに気づいてないので、何とかもみ消そうとして、(メールを)消せる人チームを結成するんです。ベンが「しょうがないから(お母さんのところに)行ってメールチェックして消すしかないじゃん」ってなって「それだー!」ってなって4人くらいでチームを組んでお母さんのところに派遣するんわけなんです。実家の家に…。泥棒ですよね。(笑)社長がそういうことするのかーって観てて思うんですよね。
MC  でも一番実現性の高いというか…。
荒川  そこが劇中で一番おもしろいところなんですよね。ふざけた感じで。あ、ここで一曲行きましょうか?
MC  続いて2曲目になります。SUPER BEAVERで「シアワセ」

MC  お送りしたのはSUPER BEAVERで「シアワセ」でした。時刻は7時44分をまわったところです。荒川デザイン・クリエイティブジャム、この番組は新たに人とモノと文化のポータルポイント事業を展開していきますロジスティクスカンパニー、株式会社アンノウの提供でお送りしています。
荒川  いつもありがとうございます。
MC・  ありがとうございます。
荒川  もう残り時間がないんですが…。あ、まずこの曲を選んだのが、「シアワセ」っていうタイトルはそのまんまなんですが…。
MC  一曲目も「幸せ」っていうのがタイトルにありましたよね?
荒川  そうなんです、これは全然打ち合わせとかはしてないんですけど、「幸せ」かぶりなんです。
MC  そうなんですね?テーマが「幸せ」でいこうとかそういう訳じゃないんですね?
荒川  違います違います。歌詞の最後に「誰もが抱いてる 矛盾のその先に 僕にとって 君にとっての シアワセが 待ってるだろう」という歌詞があって、劇中でもそうなんですけど、みんななんか「ここはどうなんだろう…」ってちょっと思いながら生活してる訳ですよ。アン・ハサウェイ自身もすごい成功してるんですけど、旦那さんが専業主夫だったりとかでそこで悩みとかがあるんです。でもそれを超えて幸せが待ってるんじゃないか。全部が全部綺麗にハマってっていう幸せじゃなくて、ちょっと違和感だったり矛盾点ていうのもあるけれど、それをひっくるめて愛してあげるっていうのが近道なんじゃないかなー、と思ってこの曲を選びました。

荒川  ベンの、何がそんなに幸せに見えるというか素敵に見えるんだろうなと思って観てたんですけど、基本的に愛するってことを自然にやってる。同僚のことも愛してるし社長のことも愛してるし、最初に出会う幼馴染のおばちゃん(一方的に言い寄ってくるおばちゃん)のことは愛してないかもしれないけど(笑)、基本的に人を愛するってことを自然にやっているので、70歳超えても自然に恋愛っていうのをするんです。そこが、何だか観ていて、一生懸命頑張って告白するとかじゃなくて、自然に出逢って自然に会話が生まれて、自然に初デートがお葬式っていう、年代が非常に…。(苦笑)
MC  なるほど。(苦笑)
荒川  急にお葬式が入ったお葬式らしいんですけど、幼馴染のおばちゃんもそこに来ていて、いい感じになってるマッサージ師の彼女とベンが一緒にいるのを見て、幼馴染のおばちゃんが中指立ててるっていう。(笑)お葬式にデートで行くんですけど、彼女がマッサージ師なので、その後高齢者がいっぱい集まってる。するとそこでみんなにマッサージしてあげると大喜びでお土産までもらっちゃって…。お葬式って悲しい事だと思うんですけど、そのイベント自体がマッサージをしてお土産までもらっちゃったっていうのが素敵なデートになってるっていう…。
  悲しい行事ではあるんですけど、ただ、最後の最後でみんなが喜んでくれたっていう意味では、お葬式なんだけどハッピーな締めくくりだなって。
荒川  それが観ていて印象的でしたね。

荒川  あとは、ベンが本当に紳士なんですよ。ワードローブがあって、電動のネクタイラックにいっぱいネクタイがあって。それを見た時に、劇中のベンの紳士っぷりっていうのが今に始まったことじゃないんだなって。元々紳士な人だったんだなって。見よう見まねじゃなくて、70年積み重なったものがネクタイとかファッションとか、「スーツが楽だ」っていう言葉とかに集約されていて憧れるんです。ああいう風になりたいなって憧れるんですけどね。
  私もああいうおばあちゃんになりたいなって思います。
荒川  憧れる対象としては素敵だなって思って、いい映画だと思いますのでぜひ稲葉さんも観てください。
MC  これは結末は教えてもらえないんですか?
荒川  結末は観てください。(笑)大体話の流れは言ってますけど、オチはぜひ自分で観てください。
MC  TSUTAYAのカードを探して…。
荒川  観てほっこりしてもらえれば…。色んな世代の方と観るといいかもしれません。
MC  ありがとうございました。今日の「傍らに映画を」は映画「マイ・インターン」をお届けしました。

荒川  次回の予告です。10/6(土)19時から。次回も「傍らに映画を」映画回をお届けします。10月は第3土曜日がゲスト回です。ちょっと順番が入れ替わったりします。10月はハロウイーンで盛り上がってるだろうなー、という事で「アダムスファミリー」をピックアップします。
  アダムスファミリー大好きです。
荒川  コスプレしてきますか?
  いや、もう年齢的にちょっとキツイものがあるので…(苦笑)。
荒川  コスプレはしないで素の表情でお伝えします。(笑)今日は稲葉さんありがとうござました。今夜も荒川デザイン・クリエイティブジャム第22回をお聴きいただきましてありがとうございました。しずちゃんお疲れ様でした。荒川デザインの荒川サトシでした。
一同  ありがとうございました。
MC  荒川デザイン・クリエイティブジャム、この番組は株式会社アンノウの提供でお送りしましたー。